インテリアの色彩心理

Y. Y. Y. Y.
Apartamento Vila Nova Conceição , Asenne Arquitetura Asenne Arquitetura Modern kitchen
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私たちの日常には実に様々な色が溢れており、その色たちは見るものに影響を与えます。色によってはストレスを軽減し落ち着いた気分にさせたり、また反対に興奮させたりもします。これらの色は効果的に使うと心地よい家庭を提供してくれますが、使い方や場所を間違うと反対に妙に落ち着かない家になってしまうこともあります。それぞれの色の効果を知り、上手にインテリアに取り入れましょう。

清潔な白

白色は花嫁衣装に象徴されるように純粋無垢なイメージを持ち、医師や看護師の服に見られるように、清潔感を表す色でもあります。白は無彩色であり最も明度の高い色で、部屋を広くまた明るくみせる効果があるのでインテリアの壁にはよく取り入れられる色ですね。実際ベースの色として、どの部屋に使ってもしっくりくるでしょう。ZUIUN建築設計事務所が手掛けたこちらのお家の洗面所は、白い壁に白いタイルで統一されており、清潔感が漂っていますね。白はその清らかなイメージから、清潔感の求められる水まわりなどに最適な色ですが、気をつけなければいけないのは、すべて白で統一してしまうと、単調で冷たい印象を与えかねないということ。こちらの洗面所のように、木材や植物を取り入れると温かみがプラスされ、優しい印象になります。

エレガントな黒

白の対局にある黒は全ての色のなかで明度が最も低く光を反射しないので、インテリアに使いすぎると圧迫感を与え陰気な雰囲気になってしまいます。しかし使い方によってはエレガントで高級感のあるインテリアを演出することができます。安井正 / クラフトサイエンスの設計によるこちらの和室は、今日唐紙「KIRAKARACHO」のトトアキヒコ氏が製作された唐紙が玄関から正面に見える和室に取り入れられ、空間を引き締めています。文様も金色で施され、簡素な和室を荘厳な雰囲気にしていますね。黒は主役級の色なので、このようにポイントとして差し色で使うのが最適でしょう。

静謐な青

海や空の色を連想させる青は、開放的で爽やかなイメージです。集中力を高める効果があるので、勉強部屋や書斎に最適な色ですね。鎮静効果もあり睡眠を促進させるので、寝室のインテリアにも適した色です。地中海風のインテリアが素敵なこちらの寝室は青がメインのインテリアで、清涼な雰囲気です。ベッドや窓の木枠、床が温かみを加えていますね。青色は気分を落ち着かせる作用が一方、寒色の代表色でもあるので、全体のバランスを考え上手く取り入れたいですね。

柔らかな緑

暖色と寒色の間に位置する緑は、森や植物など自然の恵みを連想させます。そのため、くつろぎや調和を求められるような空間には最適と言えるでしょう。京都の一級建築士事務所(有)BOFアーキテクツがリノベーションを手掛けたこちらの和室は、若草色の真新しい畳と、柔らかなイメージの萌黄の壁が暖かく人を招き入れてくれます。部屋に緑色を取り入れたい場合、観葉植物を置くのも癒し効果があっていいですね。

上品なグレー

こちらの愛らしい雰囲気が漂うリビングは、グレイが部屋のかなりの面積を占めていますが白やサーモンピンクなどの色が程よく取り入れられ、軽やかなイメージです。グレイは比較的インテリアに取り入れやすい色ですが、明暗のトーンによって、上品にも陰気にもなりうる色です。トーンや全体のバランスを考え、差し色で調整するといいでしょう。

元気な黄

真夏の太陽や向日葵を思わせる黄色は、とっても元気なイメージですね。活発な印象を与えるので、大きい面積に用いたい場合は、くつろぐためのリビングより、キッチンなどに用いたほうがいいでしょう。黄色が目にも鮮やかなこちらのシステムキッチン、食事の支度も楽しく軽やかに進みそうですね。赤や青も差し色に取り入れられ、空間をさらに明るい雰囲気にしています。

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