簡単な部屋の加湿方法を知っていますか?寒い季節になると気になるのが空気の乾燥です。肌を乾燥させ老化の原因となるだけでなく、乾燥した空気では病気のウイルスも広がりやすく、風邪やインフルエンザなどに感染する確率が高まります。加湿器を使っている人も多いかもしれませんが、メンテナンスが面倒だったり、実はそれが体調不良の原因となっている可能性すらあります。
そこで今回は空気が乾燥する本格的な冬の到来の前に、加湿器の自作や簡単な加湿方法をいくつか紹介します。どれも気付いたらすぐに実行できる簡単な加湿方法ばかり。ぜひ試してみてください!
部屋の加湿方法と言えば加湿器が最も手軽で一般的ですが、実は加湿器が原因の問題が発生する可能性があります。それは加湿器のフィルターや水をこまめに交換しないと内部でカビや雑菌が発生し、それが部屋の空気中にばらまかれアレルギーや呼吸器の不調を引き起こすというもの。加湿しているのにまったく喉の調子が良くならない… 加湿器を使い始めてからなぜか体調不良… という方は一度使用を中断してみてください。こちらの住宅のように薪ストーブのある部屋では、ストーブの上に水を入れた薬缶を置いておくとお湯が作れて加湿もでき一石二鳥です。
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※ リビングの写真ページ
加湿器以外で加湿する手軽な方法はボウルやあまり深くないポット、広口の花瓶などを使用するもの。これらの容器にたっぷり水を注いで熱源の上か近くに置くだけ。たったこれだけですが、あるのとないのとでは湿度に大きな違いが生まれます。もちろん水は毎日交換してください!ホーローの洗面器などもレトロで可愛いですよ。今すぐ加湿器を寝室に置きたい場合にも役立つ簡易テクニックです。
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暖房の効いた部屋で部屋干しすると洗濯物は早く乾き、室内は加湿されるという一石二鳥の効果があります。しかし、室温の低い部屋や通気性の悪い部屋では生乾きになり悪臭が発生する可能性もあります。悪臭の原因は雑菌です。除菌効果のある部屋干し専用の洗剤を使うのがおすすめです。
【暮らしのアイデアついては、こちらの記事でも紹介しています】
根から水を吸って葉っぱから蒸発させる観葉植物は天然の加湿器です。特に葉っぱが大きいものは水分の蒸散率も高いので部屋が適度に加湿されます。しかし、たくさん加湿してほしいからと水をやり過ぎるのはNG。水のやり過ぎは根腐れの原因になります。水やりは表面の土が乾いたタイミングで行いましょう。陽当たりが良く、暖房の風が直接当たらない場所に配置しましょう。
キッチンとダイニング、リビングルームがひとつのスペースにあるオープンプランは実は既に乾燥対策ができています。キッチンシンクで水を使用したり鍋やポットから蒸気が広がったりと、料理をする中で自動的に部屋の湿度を高めているのです。熱源についても同様で、キッチンの調理熱が広がってリビングまで何となく暖かい… という経験がある方も少なくないはずです。オープンプランLDKのあまり知られていないメリットが乾燥対策と暖房費節約です!
加湿器を寝室に用意しておくと良いでしょう。寝ている間に喉が痛くなる… 空気の乾燥が酷い季節は朝起きたら喉が痛い風邪を引いていることも少なくありません。そんな時は敢えて夜に洗濯をします。先述した部屋干しを寝室で行うか、入浴後に使用した濡れたバスタオルをバスケットなどにかけておくと水分が蒸発して加湿されます。洗濯前にいったん乾かすことで悪臭の発生も防ぐことができます!
自作の簡易加湿器は寝室でも大活躍します。
入浴後は窓を開けて浴室内の湿気を外へ排出しますが、部屋に加湿したい場合は窓を開けず、部屋に向かってドアを開けると効果的です。特に乾燥が酷い場合は浴槽に溜めたお湯を捨てずに、そのまま湯気や湿気を部屋の加湿に利用しましょう。ホテルに宿泊した際などにも使えるテクニックです。
寒いからと暖房を付けっぱなしの部屋を閉め切っていると室内の空気はどんどん乾燥していきます。少しだけ窓を開けて定期的に外の空気を室内へ取り入れましょう。できれば二カ所以上窓を開けて通風性を確保して。フレッシュな空気で気分も切り替わります!
雨が降った日は窓を開けましょう。窓を開けるだけで室内も加湿されます。これぞ天からの恵みですね!雨上がりの天気が良い日も地中の水分が蒸発していくので湿度が高くなります。
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簡易加湿器を自作する方法は、身近なキッチンアイテムでシンプルにできます。例えば、コーヒーフィルターで可愛いお花のような加湿器を自作することもできます。コーヒーフィルターを蛇腹に折って、花びらの形になるように水の入ったカップにセットします。どちらも身近な台所用品で出来るので試してみましょう!
観葉植物をお部屋に多く取り入れることでエコな加湿方法になります。植物から蒸発する水分で手軽に加湿は、手軽な加湿器として寝室にもピッタリです。空間にグリーンがあると見た目にも癒されます。インテリアの雰囲気に合わせた素敵な植物を多く取り入れてみてはいかがでしょう。水やり時の霧吹きでさらに加湿効果アップしますね。
こちらは1面だけアクセントクロスを貼り、他の壁や天井は漆喰で仕上げられた寝室。漆喰とクロスを併用したフレキシブルでおしゃれな仕上げが素敵です。特に漆喰は吸放湿性という「高湿度状況下では水分を吸収し、乾燥状況下では水分を放出する機能」があり住まいの空気環境を良くしてくれる効果があります。まさに漆喰の壁は天然の加湿器、そして時に除湿器として活躍してくれます。