デッドスペースを有効活用していく方法まとめ

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
homify Eclectic style kitchen
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デッドスペースについてプランニングといった家づくりの中で深く考える方はあまりいないのではないでしょうか。だからこそ住み始めてようやく分かるのが、限られた住空間の中にあるそうしたもったいない無駄な空間です。そこで今回は、デッドスペースを有効活用していく方法、そして家づくりの際に気を付けたいことをまとめて紹介していきたいと思います。ポイントをしっかりと押さえて、後悔のない住まいづくりをしていきましょう!

階段下

デッドスペースとして一番に挙げられるのが階段下でしょう。そのため、計画段階からそのスペースの有効な利用の仕方についてきちんと考えておきましょう。最近では、オープン階段でリビングなどに設置しながら余裕のあるおしゃれな階段下の使い方も人気ですが、より機能的な使い方をしたいという方は収納棚や本棚といった収納スペースとして考えてみると、斜めの使いにくいこの空間も上手に有効利用することができるでしょう。

屋根裏

いわゆる屋根裏スペースもデッドスペースとなりえる場所です。一般的には収納スペースとして活用されるスペースですが、条件が揃えば居室としても利用することができます。それ以外にも、こちらのATELIER Mが手がけた住まいのように、屋根裏と下の居室の間に天井を張らず、屋根をそのまま天井とすることで、天井が高い明るく開放的な室内とすることもできます。

床下

床下も上手に活用することで役に立つスペースとなってくれます。こちらのように、和室などの小上がりスペースの床下に引き出しを設ければ、その床スペースがそのまま収納に使えますし、床下あるいは屋根裏・天井として家全体で考えれば、大容量の収納スペースとなるロフトを生み出すことも可能です。ロフトについては、「室内でも子供が元気いっぱいに過ごせる住まい」も是非参考にしてみて下さい。

写真:金田 幸三

キッチン

多くの方がキッチンは使いやすく豊富な収納力を持ったものにしたいと思うのではないでしょうか。それでも、使い始めてみるとデッドスペースとなっている部分が見えてくるでしょう。特に、L型キッチンやU型キッチンにおけるコーナー部分はデッドスペースとなりやすい場所です。こちらではその壁部分に厚みを持たせておしゃれな収納スペースを設けています。また、キッチン台の奥行が深すぎても手の届きにくいデッドスペースとなってしまうので気を付けましょう。

サイズの合わない家具

サイズの合わない家具を配置してしまうと、家の中の至る所にデッドスペースが生まれてしまいます。建築家とともにプランニングを行っていく際は、既に持っている家具や新しく購入予定の家具の寸法を測り、それも含めて家具の配置や部屋の大きさを決めていくといいでしょう。あるいは、建築家に家の設計に加えて、造作家具も合わせてデザインしてもらうことで、部屋の大きさや使い方にぴったりの家具を造り付けてもらうこともできます。

間取り

間取りを自ら決めていきたいという方もいらっしゃるかもしれません。しかし、間取りはデッドスペースの有無に大きく影響してきます。生活動線に従った部屋・廊下の位置・大きさであったり、階段の場所によっても周辺のスペースの使い方は大きく異なってきます。もちろん間取りの希望を叶えていくことも大切ですが、知識と経験豊富な建築家に間取りのデザインを任せて、その間取りの中で実際の生活をイメージしながらデッドスペースとなり得る場所などの改善点を修正していくことをしてみてもいいかもしれません。

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