家づくりで気を付けたいこととは？

家づくりについて、真剣に向き合って考えるような機会は、普通の人であれば人生に一、二度程度のものではないでしょうか。長く住む家だから、こだわりを盛り込みたいとか、こんな風な家にしたい、などの希望もたくさんあるでしょう。でも、逆にあれこれ詰め込みすぎることによって、予算がオーバーしたり、ローンを返すのに苦労したりするのでは困りますよね。安さだけを求めても、すぐに問題が出るようでは困りもの。身の丈に合った満足のできる家づくりのためには、いくつかのポイントをしっかり押さえておくことが大切です。

Photo: Kouji Horiuchi

家を建てるときには、やはり自分や家族のこだわりをしっかりと持つことが大切。ここだけは譲れないというポイントや、どんなインテリアスタイルを目指すかというイメージもきちんと持っておきましょう。建築家や業者の方と相談するときには、そうした希望やイメージを伝えることが大切です。100パーセント望み通りの家ができるかは、予算や条件によっても変わってきますが、「お任せします」と投げてしまっては、出来上がりに不満が残ることにも。希望は明確にしておきましょう。

こちらは北海道の建築家・畠中秀幸 x スタジオ・シンフォニカ有限会社の手がけたミニマリストの家。すっきりとしたモダンなファサードが目を引きます。

家づくりについて、いろいろアイデアや希望を集めてみても、設計は専門家に任せることになることがほとんど。出来上がった設計図を見ても、よくわからない部分が出てくる可能性もあります。ドアの開き具合や配管、ロフトなどの屋根裏を設置する場合には、使い勝手や建築法などによる法規制などがかかわってくることも。素人には不明な点も出てくるはずですが、疑問点をわからないままにしておくのはやめましょう。高いお金を払って長く住む家だからこそ、不明点はクリアにしておくべきです。

Photo: Blitz STUDIO Toshihisa Ishii

家づくりのための予算は、ご家庭によってもさまざまでしょう。予算はいくらでもあるから、とにかく好みの資材を投入してほしい、という場合は別ですが、ローンを組んで返済していくつもりであれば、きちんと計画的に返済が進むような範囲内で家を建てていきたいもの。そのためには、必要な費用、不要な費用についても見極めていくことが大切です。安易に安い資材を選ぶのも危険。長く住む家になることを考えて決めていきましょう。

Photo: Case Design Studio

家に使われるいろんな資材を自分たちで決めることができるのは、家づくりの中でもワクワクするところではないでしょうか。素材感や色合いなどをいろいろと検討して、自分たちらしい個性を出していくのは楽しいもの。とはいえ、選んだものが実際に使われてみたら、ずいぶん雰囲気が違うものになった、なんてことになると困りますよね。特に小さなサイズのサンプルでは、壁全体に使われた時の印象などはわかりづらいもの。外壁などの広い面積用の資材は、大き目のサンプルを実際に屋外の自然光の中に置いてみてみることをおすすめします。

家づくりの経験は、普通の人ならばそんなにあるものではありません。設計図や工事に必要とされる見積書が、すべて適正であると見極めることは、素人には難しいものです。高い買い物をするのに、ハウスメーカーの言い値を頭から信じ込むのには不安がある、という方がいらっしゃっても不思議ではありません。最近では、そうした場合のセカンドオピニオン的なアドバイスをしてくれる第三者的立場の専門家がいるそうです。自分たちが見落としている問題点についても指摘してくれるため、建てる前にいろいろ修正できそうですね。

Photo: Richard Downer Photography

▶homifyで建築家を探してみませんか？募集ページで理想の建築家を見つけましょう！◀  

※  建築家の募集ができる無料相談ページ ※