白を基調としたインテリアを作ろう

Aya F. Aya F.
Re:Toyosaki, coil松村一輝建設計事務所 coil松村一輝建設計事務所 Eclectic style living room
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白い壁は、多くの賃貸物件でよく目にするもの。特にコンパクトサイズの物件では、空間を広く見せるために壁を白くすることがよくあります。どこか冷たい感じがしてしまうかもしれませんが、この色をインテリアに生かしていくと、より広さが感じられて心地よさがアップしそうです。今回は、白を基調としたインテリアをテーマとして、素敵な空間づくりについて考えていきたいと思います。いろんな実例を見ながら、ご自宅のアレンジのヒントとしてみてください。

白の良さを生かしたインテリアとは

白には、清潔感や純粋さといったイメージがありますが、それと同時に寒々しく感じてしまうことも。色にはそれぞれいい面も悪い面もありますが、なるべくいい面を生かすようにインテリアの中に取り入れていきたいものです。こちらは、東京のリノベーション会社・NUリノベーションが手がけた男性の一人暮らしのお宅。白を基調としつつも、あたたかさが感じられるウッディテイストと組み合わせることで、無機質になりがちな空間に血を通わせています。

いろんな素材感を引き立てる

落ち着いた雰囲気のインテリアをお考えならば、や天井以外に大きなサイズの家具にも白を選び、小物やアクセサリーにアクセントカラーを取り入れていくとスタイリッシュにまとまります。こちらのお宅では、淡いブルーとコッパーをアクセントカラーとしてクールでありながらもかわいらしい雰囲気を演出しています。色だけでなく、ファーやメタル感、キッチンのタイルなどといったいろいろな素材感を取り交ぜることで、ミニマルなデコレーションが可能に。

ウッディカラーとの調和を

中古物件をリノベーションしていく場合、元々あった建具や柱、梁などの構造を上手に生かしていくと、そこの家にしかないオリジナリティが生まれてきます。こちらは大阪市内に建つ古い家に手を加えたお宅です。開放感とシンプルさが感じられる白い空間を、古い木の梁が力強く縁取ります。写真の左手は、吹き抜けの階段となっていますが、欄干には古い建具が再利用されていて、既存の木の色ともやさしく呼応しています。

Photo: 増田好郎

ナチュラルモダンでかっこよく

かつてモダニズムの動きが始まったころ、なるべく装飾性を排除していくとともに、そこに使われる色もモノトーンへと変化してきました。しろくて機能的、直線的な空間は、今でもモダンスタイルのインテリアの中に広く採り入れられています。こちらは愛知県の建築会社・ジャストの家が手がけたお宅のLDK空間。真っ白で明るい空間を、白いソファと木の家具がナチュラルモダンなインテリアへと仕立てています。クールっぽく見せつつも、どこか柔らかなレトロ感があるこだわりが詰まったお宅です。

食べ物の美しさが引き立つ

病院の内装に白が使われているのは、文字通り清潔さを保つためであり、清潔な雰囲気を見せるためでもあります。同様に、家の中で特に清潔さが求められるキッチンにもこの色を取り入れると、食べ物の色がより引き立って食欲をそそりそうです。こちらのお宅のダイニングキッチンは、隅から隅までまっしろ。汚れも見つけやすいため、根っからのきれい好きにはうれしいカラーリングかもしれませんね。

差し色の鮮やかさを楽しもう

ミニマルなインテリアを目指す方にとっても、白を基調とした空間はうれしいものかも。こちらのお宅のLDK空間は、とにかく真っ白で吹き抜けという開放感あふれる内装となっています。いろんな小物や家具を同じ色で統一しつつも、キッチンに置かれたケトル、観葉植物の緑、ソファのブルー、小物の赤がそれぞれの色の持つ魅力を最大限に主張しているかのようです。いろんな差し色を使っていますが、ベースとなる色の面積との対比から、ごちゃごちゃした印象になりません。

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