ベースカラー、メインカラー、アクセントカラーといった言葉を聞いたことがあるでしょうか。インテリアをコーディネートしていく上で、どの色を取り入れて、どれとどれの色を組み合わせるか、さらにはそれぞれの色を取り入れる割合はどの程度にするかは住まいをおしゃれにしていく上でも非常に重要なことになります。そこで今回は、ベースカラー、メインカラー、アクセントカラーといったインテリアカラーにおける基礎知識を紹介していきたいと思います。
ベースカラーとはインテリアの中で軸となる色で、具体的には天井や床、そして壁といった部屋の70%ほどの大部分を占めるものになります。当然部屋ごとにベースカラーを変えることもできますが、住まい全体でこうした色を統一することで、家の印象としても落ち着きのあるまとまりを持たせることができるでしょう。そうしたこともあり、ベースカラーとしては色や茶色、ベージュといったいい意味で当たり障りのない色が選ばれることが多いと思います。
メインカラーとはソファやテーブル、収納家具といった比較的大きなサイズの家具の色になります。先程のベースカラーがインテリア全体で7割程度であったのに対して、このメインカラーは2、3割程度の面積を持つことになります。様々な家具などの色がメインカラーとなるため、計画的に家具を選んでいかないと、メインカラーとして何色も異なる色がインテリアの中に入ってきます。もちろんそれでも上手にコーディネートしていけばおしゃれにすることは可能ですが、難しいことには変わりないので、出来る限りメインカラーは1つの色とすることを基本としてみて下さい。
アクセントカラーとはクッションやランプシェードといったインテリアの中でも小さなアイテムの色を指し、部屋全体でも1割に満たない面積になります。その名前の通り、インテリアにアクセントをもたらす色となりますので、ベースカラーやメインカラーとは異なる色を取り入れていくことになります。こうしたちょっとしたアイテムで色のアクセントをつけることで、インテリアにメリハリが生まれますし、季節や部屋ごとにも部屋の印象を変えることができます。
ここからはそれぞれのインテリアカラーの選び方について見ていきましょう。まずはベースカラーですが、最初に述べたようにインテリアの中でも7割を占める色となるので、白や茶色、ベージュといった落ち着きのある色でコーディネートされることが多くなります。特に白は他の色とコーディネートしやすい色になります。大きな面積を占める色となるので、自分の好きな色にしたいと思うかもしれませんが、その際には部屋を小さく見せないような色にしていく配慮を心掛けておきましょう。どうしても好きな色を取り入れたいという方は、カーペットなどを使ってみることも1つの方法です。
メインカラーの選び方ですが、先程のベースカラーよりも幅広い色から選んでいけますので、部屋ごとに異なる色を取り入れてもいいでしょう。しかし、1つの部屋の中では出来るだけ少ない色数でコーディネートしていきましょう。ここであまり多くの異なる色を使ってしまうと、次のアクセントカラーがアクセントとならないほどインテリアがぼやけてしまいます。家具の色については、「壁色と家具の合わせ方:7つのテクニック」も是非参考にしてみて下さい。
ベースカラーとメインカラーだけでは普通のインテリアだったものが、アクセントカラーを取り入れることで一気におしゃれになっていきますので、面積としては小さな部分になりますが、非常に重要な色になります。小さな部分となることから、ここで思いっきり鮮やかな色を選んでみて下さい。比較的コストのかからないインテリアアイテムの色となるので、季節や部屋によって異なる色を取り入れてインテリアの雰囲気をガラリと変化させてみてもいいでしょう。