音楽を楽しむ家のつくり方

Aya F. Aya F.
妻ヶ丘町の家~音楽室のある家~, ㈱ライフ建築設計事務所 ㈱ライフ建築設計事務所 Modern study/office
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音楽は、多くの人にとって生活を楽しくしてくれるものではないでしょうか。聴いて楽しむ人もいれば、自分で演奏して楽しむ人もいらっしゃいますよね。家で演奏したりCDなどを聴いたりする場合、気になるのは近隣への音漏れ。特に都市部や住宅密集地では、家の造りにこだわることが求められます。音楽を楽しむための家づくりについて考えてみませんか?今回は、すてきな音楽室を持つお宅をご紹介していきます。

音楽とともに暮らす家

音楽を趣味とする方は、その熱意に差異はあるとしても、かなり多いはず。一人でひっそりと楽しむ方もいれば、大勢で楽しむ方もあるでしょう。こちらは、大きな楽器を置くことのできる広い部屋を、ということでリフォームをされた家です。コンサートホールを思わせるヘリンボーンの床と広々とした空間が、演奏会ができるほどの開放感あるものとなっています。東京のリノベーション会社・株式会社スタイル工房の手によるものです。

防音ルームを上手に取り込む

趣味であれ、職業としてであれ、楽器を長時間演奏することのある方ならば、防音設備のある部屋がほしい、と思われるのではないでしょうか。家を新築するときに、こうしたアイデアは初めから盛り込んでおきたいもの。こちらのお宅では、LDK空間に隣接する形で音楽室が設けられています。防音室というと窓もあまりなく、小ぢんまりとしたイメージがあるかもしれませんが、こちらでは大きく窓が取られ、隣り合う空間とつながるデザイン。生活の一部となっています。

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音を楽しむ贅沢空間

防音室があると、昼夜時間を問わず音楽を楽しむことができるのが大きな魅力。こちらのお宅では、ピアノだけでなく、ヴァイオリンやトロンボーンの演奏ができるような部屋が完備されており、音楽鑑賞もゆったりと楽しめるようにソファが配置されています。思い立ったら夜中であっても気兼ねなく演奏でいるのがうれしいですね。大音量でCDが聴けるのもマニアにはたまらないポイント。日々のストレスもすっきりとさせてくれそうです。

お洒落に、ミニマルに

No music, no life. とは、とあるお店のキャッチフレーズですが、文字通りそんな風に音と密接に関わって生きている方も少なくないのではないでしょうか。こちらのお宅は、宮崎県の建築家・(株)ライフ建築設計事務所の手がけたもので、音楽室を主役としたシンプルな造り。防音室以外には、ほとんどの空間に壁を取り付けない開放的でミニマルなデザインとなっているのだとか。木とコンクリートをうまく組み合わせた構造は、とてもスタイリッシュです。

たっぷり収納をつけて

演奏を楽しむには楽器が使われることがほとんどですが、楽器まわりの小物や楽譜、CDなど、意外に周辺グッズが多く必要となるものです。こちらのお宅では、音関係のさまざまなものがまとめられるように壁面に収納棚がたくさん造作されています。棚のサイズにもこだわり、必要なものが使いやすい形で収納できるように配置されているため、使い勝手もよさそうですね。窓もあり、明るいつくりとなっているため、心地よく過ごせそうです。

▶「住まいの写真」ページでは様々な種類の窓を紹介しています。◀

※   窓の写真ページ

アーティスティックなインテリア

インテリアの中に楽器があるだけで、どこかアーティスティックな雰囲気の漂う内装となります。こちらでは、グランドピアノが開放的な空間に置かれていますが、実はここ、玄関ホールなのだそう!大胆なアイデアですよね。吹き抜けを介して音楽が家族をつなぐようにと設計されたのだそうです。もちろん音の反響も考慮されているのだとか。人が気軽に集まれる場所として作られた空間らしく、友人たちとの楽しい時間が想像できますね。

Photo: Atsushi ISHIDA

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