ヒノキ格子がアクセント!築25年のマンションリノベーション

K.Matsunaga K.Matsunaga
44.66m2, FRCHIS,WORKS FRCHIS,WORKS Commercial spaces
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リノベーションのメリットは、既存の建物のロケーションを生かしながら思いの住まいを手に入れることが可能なところです。特に都市部の場合はめぼしい場所にはすでにマンションや住宅など建物がある場合がほとんど。場所にもこだわって物件を探したい場合には、既存の住宅や中古物件をリノベーション、という選択は住まいの希望がより叶えやすくなります。今回ご紹介するのは、名古屋の中心部、名古屋駅や名古屋城がすぐ目の前という抜群の場所に立つ築25年のマンションのリノベーションです。窓からの景色も抜群で、夜になると夜景も楽しめるこの家をFRCHIS,WORKSが手がけました。

Before:築25年のマンションの一室

全体は絨毯敷きで、内装もベーシックなものでした。25年経つとライフスタイルや好まれる間取りにもかなりギャップがあります。

After:ヒノキ格子がスタイリッシュな廊下に

リノベーションで以前の内装の暗さがうそのように明るく清潔感のある内装になりました。ガラスや室内窓を用い、視線の通りやすくなることで閉鎖的な雰囲気がなくなっています。落ち着いたダークブラウンとホワイトの組み合わせがシックで落ち着いた印象になりました。この格子が今回のこの家のキーワードになります。

Before:設備の痛みも気になる年数

部屋に壁付けに設置されたキッチンは、クラシカルなデザインで全面がタイル貼りです。当時は良いグレードの設備でも、そろそろ痛みが気になる頃。内装や床材も合わせて見直しをしたいところです。

After:カフェを思わせるキッチンへ

システムキッチンは入れ替えをし、使いやすいように収納も造作されました。壁付けのスタイルはそのままに、オレンジをアクセントカラーにしながらまるでカフェのようなスタイルに。ミッドセンチュリーテイストの家具でリラックスしながらコーヒーを楽しむことができるでしょう。現代では対面式キッチンの採用が多くありますが、限られた部屋をより広く使えることや、リビングダイニングとの距離が近く動線も自由が利くのが壁付けキッチンの魅力です。デザイン性の高いキッチンをお部屋のインテリアとすることもできます。

Before:隣り合う和室

ひと昔前に見られた、リビングダイニングと隣り合う和室の組み合わせ。以前は狭くても個室を構えることが主流でしたが、どちらも中途半端な使い方になりがちです。2DKの間取りから見直すことになりました。

After:間接照明やハンモックでリラックスできる空間

2DKの間取りはワンルームへ。間仕切りがなくなり全体が広々とした空間になりました。見通しが良くなったことで全体が明るくなり、風通しも良くなります。マンションならではの梁や構造躯体の凹凸に、間接照明を仕込み全体が調和するように仕上げられています。広くすっきりとした空間に、自由に家具を配置したり、ハンモックをアクセントにしたりと余白を楽しむことで暮らしの豊かさが生まれるようになりました。

After:ヒノキ格子に囲まれた収納

暮らしていく上で欠かせない収納スペースは、ヒノキ格子の仕切りでナチュラルに配置されています。きっちりと壁を設置してしまうと圧迫感や不自然な凹凸が室内に現れるところを、光を通しインテリアのアクセントにもなる格子を採用することで上質な空間へと導くことができました。ダークブラウンのヒノキ素材は、木ならではの温かみをもちながら天井を高く見せることもでき、限られた空間をよりモダンに彩ります。リノベーションは数々の制限の中でプロジェクトが進められますが、こうしたアイデアによって空間の価値を何倍にも高められるところが魅力のひとつといえるでしょう。

【リノベーションについては、こちらの記事でも紹介しています】

※ マンションリノベーションのメリットについて

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